●はじめに
ガンマナイフは、40年前にスウェーデンで開発された、
脳腫瘍や脳動静脈奇形など脳の疾患を治療する放射線治療装置です。
これまで、全世界で50万人以上の方が本治療をうけ、高い評価を得ています。
築地神経科クリニック・東京ガンマユニットセン
ターでは、主に理事長・平井達夫と院長・芹澤徹がガンマナイフ治療にあたっていま
す。当クリニックは良質なガンマナイフ治療が施行できるよう、経験豊かな治療チー
ム(治療担当医師以外に、放射線技師、看護師、生理検査技師、医療事務)で診療を
行っております。また、当クリニックはプライバシーに配慮しつつ、安全にガンマナ
イフ治療を行うのに理想的なレイアウトで設計されております。
当クリニック治療担当医師のガンマナイフ治療経験症例(2010年11月末現在)

理事長 / 平井 達夫 (8915症例・13954回のガンマナイフ治療)

院長 / 芹澤 徹 (3377症例・5789回のガンマナイフ治療)
ガンマナイフ治療は、通常の開頭手術や放射線治療に比べ、体への負担が少なく、
かつ通常2泊3日という短期間の入院で治療が可能です(ただし、症状によっては入院
が数日のびる場合があります)。その上、治療による副作用も少ないことが特徴です。
さらに、病巣が小さければ手術療法を凌駕する成績が期待できます(切らずに病気を
治し、早期に社会復帰が可能です)。医療費は通常総額で60万円程度です(全額保険
適応ですので、一時立替金は目安として本人ですと3割負担で20万円程度です。もち
ろん高額医療費の還付が受けられます)。なおこれに個室料金が別途必要となります。
本文は、これから築地神経科クリニック・東京ガンマユニットセンター
でガンマナイフ治療を受けられる患者さまに、ガンマナイフの原理、効果、副作用、
また、治療の手順を理解して頂くものです。

●ガンマナイフ治療を受けるにあたって
ガンマナイフ治療はすべての脳の疾患に有効なわけではありません。
病気の種類や
大きさ、全身の状態、患者さまが治療に何を期待するかで、ガンマナイフ治療が可能
か決まります。治療を受けられるにあたり、原則として下記の手順をふんでください。
主治医と相談して紹介状とフィルムをもって、予約センターに受診希望の電話をし
てください。専属の担当事務スタッフが日曜・祭日を除く午前9時から午後5時まで応
対いたします。電話番号は03−6226−3651です。
治療担当医の初診外来で、ガンマナイフ治療の方法、治療効果、副作用などについ
てご説明します。治療の同意をいただけましたら、入院の日程を決めます。治療に緊
急性のある場合は、あらかじめ患者さまの主治医と治療担当医が密接に連絡をとり、
まず入院していただき、その後検査、ガンマナイフ治療の適応を再確認し、入院後治
療についての説明をします。
入院当日は、10時を目安に入院してください(状況に応じて来院時間は異なります
ので、入院予約時に担当事務にご確認ください)。入院後、採血(肝機能、腎機能、
貧血の有無などを調べます。なお、これにはB型・C型肝炎、梅毒など血液感染症のチ
ェックを含みます)、検尿、頭蓋単純撮影、胸部単純撮影、心電図、MRIなどを必要
に応じて行います。
治療当日(入院2日目)につきましては、次頁“治療の手順”を参考にしてください。
入院期間中は原則としてご家族の付き添いをお願いしております。特に治療当日はキー
パーソンの方は必ずご来院くださるようお願いします。
翌朝、問題がなく、消毒および退院の諸手続きが終了すれば10時ころに退院可能です。

●ガンマナイフの原理
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放射線の一種であるガンマ線を病巣に集中的にあて破壊します。病巣の周辺の正常
な脳にあたる放射線は少ないため、放射線の影響が最小限に抑えられます。特に、手
術が危険な部位の治療に効果を発揮します。さらに、全身合併症のために手術の危険
度が高い人や高齢の方でも、体にかかる負担が少ないため安全に治療できます。
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原理は、201個のコバルト線源からでる細いガンマ線が機械の中心に集まるように
設計されています。機械的誤差は0.1mm以下です。この機械の中心には201本の細いガ
ンマ線が集中する結果、その焦点には極めて大量のガンマ線があたり、中心から少し
離れた部分にはほとんどあたりません。
これは、ちょうど虫めがねで太陽の光を一点
に集めると、焦点では紙が焼けるほど熱くなりますが、焦点から離れたところではほ
とんど熱をもたないのと同じ原理です。 したがって病巣が小さくなければガンマナイ
フで治療できません。原則として、病巣の最大径が2.5〜3cm以下であることが必要で
す。
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このガンマ線が集中的に集まる放射線の焦点に、病巣を正確に一致させ治療を行い
ます。このため、位置を決める時にまた、放射線を照射している間に動かないように
するため、フレームを頭蓋骨にピンで固定します。この際、適切な鎮静・鎮痛剤を使
用しますので、ほとんど痛みを感じません。
そして、このフレームを基礎にして座標を決め、MRI・CT・脳血管撮影を用いて病
巣の広がりを3次元的に把握します。この病巣の広がりに放射線を正確に一致させ、
可能な限り大量にあて、周囲の正常組織にはひばくが少なくなるように、コンピュー
ターで計算します(治療計画)。特に、水晶体・視神経・脳幹といった放射線に弱い
組織を保護するため、これらの組織を通るガンマ線(201本の放射線のうちいくつか)
はプラグを使ってブロックしたり、放射線の入射角度を変えることができます。この
ような技術も併用し、正常な組織の放射線障害を最小限にすることができます。
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●治療の手順
- 1.フレーム装着
2階手術室でフレームを局所麻酔を用いて頭にピンで固定します。当クリニックでは
非常に深い鎮静鎮痛下にフレームを装着しますので、ほとんど無痛です。通常約10分
で終了します。
- 2.MRI(必要に応じてCT)を撮影
脳動静脈奇形の場合、MRIのほかに、さらに脳血管撮影も行います。(脳血管撮影時、
大腿付け根の
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